インプラントの周りの炎症?「インプラント周囲粘膜炎」と「インプラント周囲炎」の違いと対応法|高田馬場早稲田通り歯科・矯正歯科|高田馬場駅徒歩5分の歯医者|精密歯科治療・矯正・インプラント

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インプラントの周りの炎症?「インプラント周囲粘膜炎」と「インプラント周囲炎」の違いと対応法

インプラントの周りの炎症?「インプラント周囲粘膜炎」と「インプラント周囲炎」の違いと対応法|高田馬場早稲田通り歯科・矯正歯科|高田馬場駅徒歩5分の歯医者|精密歯科治療・矯正・インプラント

2026年7月22日

こんにちは。高田馬場早稲田通り歯科・矯正歯科の医療コラムです。
インプラント治療によって「自分の歯のようにしっかり噛めるようになった」と喜ばれる患者さんは多くいらっしゃいます。しかし、インプラントは人工物であるため「むし歯」にはならないものの、お口の中の細菌によって周りの組織に炎症が起こるトラブル(インプラント周囲炎など)を引き起こすリスクがあることをご存知でしょうか?
インプラントを長持ちさせるためには、この周囲のトラブルを早期に発見し、予防することが非常に重要です。
今回は、インプラントの代表的なトラブルである「インプラント周囲粘膜炎」「インプラント周囲炎」の違い、その原因や治療・予防法について専門的な知見をもとに分かりやすく解説します。

1. インプラント周囲の炎症は2段階ある
インプラントの周りに起こる炎症は、進行度によって大きく2つに分けられます。

インプラント周囲粘膜炎(しゅういねんまくえん):炎症が「歯ぐき(粘膜)」だけにとどまっている状態
インプラント周囲炎(しゅういえん):炎症が歯ぐきを越えて、インプラントを支える「骨(あごの骨)」にまで及んでいる状態

2. 段階①:インプラント周囲粘膜炎(歯ぐきのみの炎症)

インプラント周囲粘膜炎は、あごの骨などの硬い組織にはまだ影響が出ていない早期の段階です。
症状: 歯ぐきの赤み、はれ、ブラッシング時の出血など
特徴: 適切なケアを行えば、健康な状態に回復させることが可能です。
【治療・対応法】
歯科医院にて、インプラント表面を傷つけないプラスチック製の専用器具(スケーラー)などを用いて、付着した汚れ(プラークや歯石)を綺麗に取り除き、洗浄を行います。必要に応じて殺菌効果のある洗口液の処方や口腔衛生指導を行います。


3. 段階②:インプラント周囲炎(骨まで及ぶ炎症)

粘膜炎を放置してしまうと、炎症が進行して「インプラント周囲炎」へと移行します。インプラントを支えているあごの骨が溶けてしまう(骨吸収)ため、重症化するとインプラントがグラグラと揺れ始め、最悪の場合は脱落してしまうことがあります。
症状: 歯ぐきの著しいはれ、膿が出る、インプラントの揺れ、審美障害(歯ぐきが下がって見えてしまう)など
特徴: 進行スピードが速く、自覚症状が出にくいため注意が必要です。
【治療・対応法】
骨吸収が進んでしまった場合、インプラント体表面に付着した細菌汚れ(プラーク)を徹底的に除去・殺菌する必要があります。
非外科的治療(お口の中からのアプローチ):
口腔衛生指導(ブラッシング指導)
プラスチック製スケーラーを用いた清掃(デブライドメント)
殺菌効果のある洗口液の使用や抗菌薬の投与
外科的治療(歯ぐきを開いて行うアプローチ):
粗面の滑沢化: チタン製スケーラー等で粗面をツルツルにして汚れを除去・再付着を防止する
エアブレーション: β-TCPなどの専用パウダーを噴射し、短時間で微細な構造の汚染物を除去する
レーザー照射: Er:YAGレーザー等による清掃・殺菌(※適応条件あり)
骨再生誘導法(GBR法): 必要に応じて失われた骨を再生させる処置を行う

4. なぜ起こる?主な原因とリスク要因

インプラント周囲の炎症の主な原因は、お口の中に潜む「細菌(細菌性プラーク)」です。歯周病原因菌としても知られる細菌群が大きく関与していることが分かっています。
さらに、以下のような要因があるとリスクが高まります。
セルフケア不足(磨き残し): かぶせ物の形状や歯並びによって歯ブラシ・フロスが届きにくい場合
セメントの残留: 被せ物を接着した際のセメントが歯ぐきの奥に残ってしまうこと(セメント固定式の場合)
過大な噛み合わせの力(かみあわせ・歯ぎしり): 咬合調整が不十分であったり、強すぎる噛み合わせの力(ブラキシズム)がかかり続けること
全身状態の変化や習慣: 喫煙、糖尿病などの全身疾患、生活環境の変化による免疫力の低下

5. 当院で行う治療とメインテナンス

一度インプラント周囲炎になって骨が溶けてしまうと、元の状態に戻すことは非常に困難です。そのため、当院では「粘膜炎の段階で食い止めること」、そして「そもそも発症させないメインテナンス」に力を入れています。
定期的プロフェッショナルケア: インプラント体に傷をつけない専用器具を用いた安全で徹底的な清掃
噛み合わせの定期チェック: 対合する歯との当たり具合や、スクリューの緩み・噛み合わせの過負荷がないかの確認
一人ひとりに合わせたセルフケア指導: 歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどお口の形態に合わせた清掃方法のご提案


6. まとめ:長持ちさせるために大切なこと

インプラント治療は「被せ物が入ったら終わり」ではありません。長期間にわたって安心して快適に噛み続けるためには、治療後の「毎日のセルフケア」「定期的な歯科医院でのメインテナンス」が不可欠です。
「歯ぐきから血が出る」「少し腫れぼったい感じがする」といった小さなサインを見逃さず、少しでも気になる症状があれば早期にご相談ください。
高田馬場早稲田通り歯科・矯正歯科では、インプラントを入れた後も患者さまのお口の健康を長期的にサポートいたします。不安なことがございましたら、ぜひお気軽にご来院ください

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