歯を残すための精密歯科治療
歯を残すための精密歯科治療

精密歯科治療とは、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)や3Dデジタル機器などを活用し、肉眼では確認が困難な領域に対しても、詳細な観察を基に行う歯科治療の総称です。
従来の歯科治療の多くは、歯科医師の肉眼と感覚に頼って行われてきました。しかし、暗く狭い口腔内において、肉眼のみで微細な細菌や歯のヒビを詳細に把握することには限界があります。精密歯科治療では、患部を数十倍に拡大して観察しながら処置を行い、デジタル技術を用いた精密な診断を組み合わせることで、再発リスクの低減を目指した治療を提供します。
歯科医療技術や材料が進歩しても、ご自身の天然歯は非常に重要な機能を備えています。
天然歯の根の周囲には「歯根膜(しこんまく)」という、わずか約0.2ミリの薄い膜があります。この膜は、噛んだ時の感触を脳に伝えるセンサーの役割や、噛む力を分散させるクッションの役割を果たしています。歯を失うとこのセンサーも失われるため、食事の本当の美味しさや喜びといった感覚に影響を及ぼす可能性があります。
また、むし歯の再治療が繰り返されると、最終的に抜歯に至るリスクが高まります。1本の歯を失うことが、隣接する歯の移動や噛み合わせ全体のバランスの変化を招き、全身の健康状態に影響を与える場合もあります。当院では、将来を見据えて「今ある歯を1日でも長く残すこと」を目標とした治療に注力しています。
精密医療の分野で世界的に信頼の厚い、カールツァイス社製のマイクロスコープを導入しています。肉眼の数十倍に視野を拡大し、明るく照らし出すことで、ミリ単位の精緻な処置を可能にします。「削りすぎない」「見落とさない」治療を通じて、大切な歯の寿命を延ばすことを目指します。
治療内容への理解を深めていただくため、当院では治療中の映像を専用カメラで録画しています。その映像をモニターでご確認いただきながら、現在の状態や処置内容について分かりやすく説明し、納得感のある治療を徹底いたします。
精密な詰め物・被せ物を作製するために、当院では症例に合わせて最適な型取り手法を選択します。
小型カメラでお口の中をスキャンし、瞬時に高精度な3Dデータを作成します。不快感が少なく、嘔吐反射が強い方でも受診しやすいのが特徴です。
症例に応じて、寸法安定性に極めて優れたシリコン製の型取り材料を使用します。これにより、修復物と歯との隙間を最小限に抑えた精密な適合を目指します。
従来の平面的なレントゲンでは把握が難しかった顎の骨格、神経、血管の位置を立体(3D)で正確に把握できます。事前に構造を詳細に知ることで、より安全で予見性の高い治療計画の立案に繋げます。
一本の歯の治療から、噛み合わせ全体のバランスまで、総合的な視点でお口の健康をプロデュースします。再発の少ない治療計画をご提案し、「なぜ悪くなったのか」という根本的な原因追究に努めます。
精密な修復治療
(低侵襲・MI治療)
マイクロスコープを使用し、感染部分のみを確実に除去することで、健康な歯質を可能な限り温存し、歯の強度を保ちます。
精密適合による修復
デジタルスキャンやシリコン印象による高精度なデータと、顕微鏡下での精密な土台形成を組み合わせます。
歯髄保存治療
(神経の保存)
重度のむし歯でも、マイクロスコープと特殊な薬剤(MTAセメントなど)を活用し、可能な限り神経を残すための処置に注力します。
精密根管治療
(歯の根の治療)
複雑な根管内をマイクロスコープで拡大確認しながら、徹底的な清掃・消毒を行います。
精密検査とカウンセリング
CTやiTeroを活用し、原因追究と安全な治療計画のご提案を行います。
拡大視野下での病変除去
マイクロスコープ下で、健康な歯質を守りつつ感染組織のみを確実に除去します。
精密処置
症状に応じ、神経の保存処置や徹底した根管内の消毒を実施します。
型取り・セット
デジタルスキャンまたはシリコン印象を行い、適合性の高い修復物を装着します。
メインテナンス
定期的なプロフェッショナルケアで、治療後の良好な状態を維持します。
最大の違いは「視野の広さと明るさ」です。肉眼では見えない部分まで拡大して確認できるため、精度の高い診断と、健康な歯質を削りすぎない低侵襲な処置が可能になります。
はい、もちろんです。ご希望に合わせて説明方法を調整いたしますので、事前にお申し付けください。
口腔内スキャナー(iTero)を使用する場合、短時間のスキャンで済むため不快感が大幅に軽減されます。
はい。精密な診査と特殊な薬剤の活用により、神経を保存できる場合があります。
精密歯科治療の多くは、特別な機器や材料、時間を要するため自由診療(保険外診療)となります。事前に費用や期間、リスクについて詳しく説明し、納得いただいてから開始します。
※精密歯科治療は、症例や口腔内の状態により結果が異なります。
※自由診療は全額自己負担となります。
※治療により、一時的な痛みや腫れが生じる場合があります。
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